アルザス地方のコルマール市から南に10kmほど南下した小さな村ファッフェンハイムにジャン・フランソワのワイナリードメーヌ・ガングランジェがある。ドメーヌの西側は傾斜の急な丘陵地が南北170km に亘り連なり、東向きに面したアルザスワインの銘醸地が帯のように連なる。その丘の中腹に彼のブドウ畑は集中する。気候は半大陸性気候で、西のボージュ山脈が海洋性気候をせき止める影響で風は穏やかだが、一年中乾燥しており、冬は寒く、夏は非常に暑い。春秋は朝夕の気温の寒暖差で付近を流れるライン川の支流からしばしば霧が運ばれる。
ジャン・フランソワの父がすでにブドウ栽培農家だったので、物心ついた時から父の仕事を手伝っていたという。醸造の学校を卒業して1990年、老齢のため半引退となった父の後を継ぐ。引継いだ当時はまだ農協にブドウを売って生計を立てていたが、1996年、従兄弟のシュレールの影響でビオの農法に目覚め、再びビオを学ぶために学校に通う。
翌年の1997年は、マルセル・ダイス、ジェラール・シュレール、トリンバッハ等が集まるビオディナミの勉強会へ参加し、それ以降畑の農法にビオディナミを取り入れることとなる(勉強会は毎年開かれ、現在も続いているという)。
1999 年、父の完全な引退と同時にドメーヌ・ガングランジェを起ち上げ、自らのワインを作り始める。同年、エコセールの認証、そして、2001年にデメテールの認証を取得し現在に至る。
現在、ドメーヌはオーナーであるジャン・フランソワが一人で管理している(仕事が間に合わない時は時々季節労働者数人が手伝いに入る)。彼の所有する品種は、赤はピノ・ノワール、白はリースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ピノ・ブラン、ミュスカ、ピノ・オーセロワ、シルヴァネールである。畑の仕事にビオディナミを積極的に取り入れ、土壌とブドウの樹にとっての最高のバランスを常に追い求める。ビオディナミはもちろん畑だけではなく、瓶詰タイミングなどの醸造面にもおよぶ。
アルザスの伝統大樽「フードル」でワインを仕込み、天然酵母、酸化防止剤も最小限に抑えられる。
- [ 商品コード ] 336
- ドメーヌ・ガングランジェ
- 【2011】 ピノ・ノワール
- [ 商品コード ] 336
- 価格2,470円(税込)
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中戸屋@中村のブログ「でれすけmario」
アルザスのピノ・ノワールらしいミネラリティ,硬質で輪郭の感じられる酒躯.
二日目以降,徐々に酵母様の要素が表れ始めるので,やはり当日〜翌日の間に飲みきるのがおすすめです.